自社企画

第4章最終話 NICELY誕生

株式会社コ・ラボの企業サイトブログ「自社企画」にようこそ。オリジナルブランド「NICELY」のMilkomedaシリーズ誕生ストーリー最終話です。ほとんど私の記憶をたどって書いてきましたが、結構長編になってしまいました。全てお読みいただきました皆様、そして少しだけ読んで頂きました皆様、このお話にたまたま辿り着いた皆様。感謝申し上げます。これからもNICELYよろしくお願いいたします。


そしてもう一つ、Milkomedaの物語に欠かせない出来事があります。

それは、各サイズの検証を始めた頃——
ふと、「この製品をどうやって売るのか?」という課題に直面したときのことです。

私たちは、下着の企画・設計・開発を行う企業です。
通常、新しい企画ができあがった場合は、メーカー様にお預けするのが通例です。

その先に扱ってくれるブランド様が現れるかどうか
それが、その商品の“運命”を決めていきます。

少しずつ情報を開示していくうちに、
ある企業様が**「興味を持ってくれているらしい」**という話が入りました。

しかも、ただの紹介ではなく、
「直接ビジネスを希望されている」とのこと。

もしそれが実現すれば——まさに渡りに舟。
私は喜んで商談の場に向かいました。

特許構造の説明をし、
まもなく届くサンプルについてもお伝えしました。
そして、次回の商談日が決まりました。

でも
次の商談で、私を出迎えたのは、別の担当者でした。

開口一番、担当者は…

「私たちはNo.1の企業です。だから、すいません。」

……それだけでした。

商談は、開始から終了まで、わずか3分とかかりませんでした。

“だから”の意味は、正直わかりません。

けれど、あのとき私の胸に広がったのは、
「私は何をやっていたのか?」という虚無感でした。

この開発に協力してくれたアドバイザーの皆さんの、
真剣なフィードバックや、協力の日々さえも否定されたような感覚。

それは、下請けという立場の“現実”を突きつける出来事でした。

でも、だからこそ、私は決めました。

「もう預けない。自分の手で届けよう」

やるなら、自分で。
自分で販売サイトを作り、直接お客様に届ける。
協力してくれた人の想いごと、責任を持って。 あの経験は、私の決意をさらに強くし、
NICELYでの販売を始める理由となりました。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

PAGE TOP