自社企画

第3章4話 人生最大の難問

株式会社コ・ラボの企業サイトブログ「自社企画」へようこそ。このブログでは私達のオリジナルブランド「NICELY」で販売予定のMilkomedaシリーズの誕生を追っています。ほとんど私の記憶ですが、この章では下請け企業としての体験を皆さんと共有し、それなら自分でブランド作るよね!と感じて頂ければ幸いです。


色んな体験をしましたが「謎が残る」のお話をひとつ。

ある日、自社で企画、製造、販売まで一貫して行う企業から依頼がきました。
販売価格はかなりの高額でブランドの歴史と共に人生を歩んだユーザーを太い顧客として確固たる業績を誇っている企業でした。

依頼の内容は古い社内の体質を一新すべく力を借りたいという事でした。

詳しく聞くと生産部門と企画部門が衝突をしていて、その間で営業部が右往左往しているという内容だったのです。

せっかくお声をかけて頂いたのも何かの縁、お役に立てる事があるのならお手伝いしましょう。
その企業には私達とプロジェクトを共にするような、腕利きの技術者も招いて指導を積極的に受けているそうでした。

私はその企業の中で色んな人の話を聞く事から始めました。

私に受け持った内容は、本来は1000枚作る計画が600枚しか生産できずに採算がとれなかった件の原因究明でした。

毎週、報告書を提出しながら、少しずつ原因を明らかにしていきました。
その企業では設計やデザインを行う企画部門が無茶をしたという着地になっていましたが、お話を聞くと、納品された生地が予定よりもショート(少なかった)していたため計画数に達しなかった事が原因である事が分かりました。

つまり、型紙は適正であり、計画数にも問題はなかったのです。

納品された生地の問題です。
それを生産部門は把握しておらず、「400枚の損失をどう埋めるんだ!」と、企画部門に詰め寄り、激しく揉めていたのです。

表層を見れば生地がショートした事が原因ですが、互いの部門のリスペクトがあれば、外から来た私でなくても問題の特定は出来るはず、これは生地の問題ではなくコミュニケーションが不足している事に起因します。

そう報告しました。

そして私は何故がその会社から締め出されました。

誰かこの顛末を私に説明してください笑

ちなみに、その会社の企画部の方々、本部の方々とは今も良い関係のままです。

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