株式会社コ・ラボの企業サイトブログ「下着の基礎講座」にようこそ。本ブログでは下着・肌着の基礎を学んでいます。
衣料品の中でも婦人下着の世界に飛び込んだ私はあまりにも無知でした。その当時は数多くある下着の名前すら、まともに出てこなかったのではないでしょうか?この業界で働くことなど夢にも思っていなかった素人が必要に迫られて勉強しはじめると、すぐに下着特有の難しさに衝突する事になります。それもそのはず、下着は胸やお尻など身体的特徴を直に扱うため、広く深く学ぶ機会がないのです。なので、実際の業務を通じて「これは〇〇〇という名称でこんな用途がある」と一つ一つ覚えていく他は無く、これはとても時間のかかる作業でした。私が知る限り、日本の大学または専門学校など教育機関で下着のあれこれについて詳しく取り上げられる機会はありません。つまり、下着を扱う企業で働く方々も全くの素人だった時期があり、同じように困り、同じように時間をかけたはずです。そして新しく下着業界へ仲間入りされる方々もまた、何も知らない0の状態という事で間違いないでしょう。その道で一人前と認められるためには然るべき経験と時間が必要になります。しかしながら、私は基礎部分に関して、時間や内容等、そのハードルは出来る限り下げられるべきだと考えています。それでなくとも下着というある種、特殊な商材についての情報は、少なく曖昧なのですから。
下着業界の曖昧さを表す一例をご紹介しましょう。
婦人下着という言葉から想像されるのは、ブラジャーやショーツ、人によってはガードル、ボディースーツ等だと思います。それらはもちろん下着に分類されますが、下着業界で扱われている品目を見渡すと、一般に想像される「下着」から少しズレている場合もあります。それら全体を指す言葉は「ボディファッション」「インナーウェア」「アンダーウェア」「インティメイトアパレル(ファッション)」などがあり、同じような意味で使われていますが、それらの範囲は必ずしも統一されていません。企業や個人によっても呼び方が異なっているというのも課題の一つなのかもしれませんね。下着の世界ではこのように同じ物でも呼び名が違うケースが多く存在します。
基礎講座の内容は、下着業界の仲間入りをされた方、もしくは下着業界を志す方向けとなります。主な内容は下着の分類や構造といった基礎知識、JIS規格に順じたサイズと各部位別寸法の理解、また品質表示について投稿していきます。いずれも過去に素人であった私が「こんな情報が欲しかった」という内容をまとめたものです。投稿される内容は必ずしも隅々まで覚えて頂く必要はありません。それぞれのタイミングで見返していただければ、いつかお役に立てる日が来るはずです。この基礎講座が終わる頃には、下着の世界で生き抜いていくために十分な知識レベルに達しているでしょう。
いつかこの基礎講座を学んだ方が業界で活躍される事を目標に掲げ、ガイダンスを締めくくりたいと思います。さぁ、始めていきましょう。
コメント