自社企画

あとがき Milkomeda誕生ストーリー

こうして、
ふたつの新しい構造をもった、Milkomedaシリーズが完成しました。

それは図面の完成でも、縫製の成功でもありません。

それは、記憶の底から掘り起こした“問いの答え”でした。

私は下着業界に入った時にこの下着を作ろうと決めました。
2012年の事です。

皆さんは、13年前の自分を覚えていますか?
何に悩み、何を信じ、どんな未来を夢見ていましたか?
なにかを諦めたり、
誰かの言葉に心が救われたり、
そんなことが、きっと一度はあったと思います。

私たちのこのMilkomedaシリーズの開発は、
気が遠くなるような時間がかかりました。

常識からも、効率からも外れた道のりでした。
誰も求めなかったかもしれない構造に、
誰よりも自分自身が向き合い続けてきた、孤独な挑戦でもありました。

それは、13年にわたる問いと、人生そのものを注ぎ込んだ“かたち”です。

Milkomedaシリーズは、私の人生がようやくたどり着いた、ひとつの答えでもあります。

そして今、それをあなたのもとへ届けられることが、なによりも嬉しいのです。

Milkomeda
この名前には、「ふたつのものが重なり合い、やがてひとつになる」という意味が込められています。

それは、遠い未来に天の川銀河とアンドロメダ銀河が融合し、
新しい銀河が生まれるという天文学的な事実から名づけられたものでした。

けれど今、私たちにとってのMilkomedaは、もっと身近な“重なり”の物語です。

ブラジャーでは

痛みを軽減するための特許技術を搭載し、
また全てのサイズでの精度を極限まで上げるマルチワイヤーシステム
ふたつの異なる思想が、一点に重なり合いました。

ショーツでは

日常の快適さを守る日本人による日本人の為のショーツ
下着としての役割を真正面から捉えたオールクロッチセオリー
ふたつの視点を、ひとつの形に落とし込みました。

そして、Milkomedaブラとショーツ

ふたつで、ひとつ。
ブラジャーとショーツのセットで着ることで、はじめて完成する設計。

体の上と下で、機能と設計が共鳴するように。

そしてもうひとつ、目には見えない“重なりがあります。

「周りを変えようとせず、自分が変わる」——それは、私の信念。

「誰かの役に立ちたい」——それは、私の希望。

このふたつが重なり合って生まれたのが、Milkomedaです。

13年前の私は、まだ何者でもありませんでした。
でも今なら、胸を張って言えます。

この下着は、私が変わろうとした証であり、
誰かの日常に寄り添いたいという祈りそのものです。

最後に

このブログをお読みいただいた皆様には、もしかすると私はまるで、凄い事を成し遂げた人に映っているかもしれませんが、そんなことはありません。
下着を設計している、ただの人です。
もし、お伝えできる何か、があるとすれば「人の役に立てる」事を証明したい一心で取り組んだ結果、皆様の元で輝いてくれるであろう下着を生み出せた、という事でしょう。
そして、NICELYとあなたの想いが重なる瞬間にMilkomedaシリーズは本当の意味で始まるのではないでしょうか?

着るものを変える それはきっとあなたを変える。

Milkomedaが、あなたの一日をそっと支える存在となれますように。

NICELY

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